ふたつの寛ぎ 2024.08.19 徳島に、若い夫婦と小さな子供2人の家を建てた。目前の吉野川越しに徳島の象徴である眉山を望めるとても良い敷地で、この景色に向かい合うために、2階を家族が集まる場所とした。この2階には仕切りを作らずに、 … View More
デザイン教育って? 2024.07.14 美大に行く気もないのでもちろん行けず、木工学校しか出ていない家具デザイナーが、長年美大でデザインを教えている。建築などは国家資格のため構造や法規など学ぶ事が明確だが、デザイナーになるには資格もなく、 … View More
石ころの形 2024.06.14 子どもの頃から石ころが好きで、河原でよく石拾いをしていた。なぜ石が好きかと考えると「形」のもつ特色だと気付いた。丸や四角などの幾何学形態は、きちんと配列をしていないと違和感があり気になる。特に四角は … View More
図と地 2024.05.14 デザインで大切なことは、「図」というそのもの自体の形を考えると共に、その周辺の「地」も考えること。場合によっては「地」を考えることで「図」の形が導かれることもある。 先日完成したオフィスリノベ … View More
箱と匣 2024.04.14 箪笥など、衣類やモノを入れる家具を「箱物家具」というが、元来モノを入れる箱は「匣(ルビで「はこ」)」という文字を使っていた。それでは「箱」とは何かというと、字を見ての通り、相方と二人で担ぐ竹に吊るし … View More
素と白 2024.03.14 日本では元来、色をつけていないものを「素|shiro」と呼び、その後、色のない色を「白|shiro」と表しました。「白」とは、潔白、白無垢、余白と、清く汚れのないという意味があり、紙や布も「白」にな … View More
「坐る」と「座る」 2024.02.14 「椅子」とは、道具が生まれた後から付いた名前で、いわゆる名詞。常々「動詞でデザインをするべきだ!」と言いふらしているので、「すわる」という動詞から道具の形を考えてきた。この「すわる」は元々「坐る」で … View More
自然の形 2024.01.14 建築とは自然の中に人工物を建てる仕事なので、その関係に責任を持たなくてはいけない。幾度か訪れた桂離宮では、人工物を作っているという強い自覚を感じ、建物と自然の境界に必要以上に手数をかけている。そんな … View More
誠実な素材 2023.12.14 「誠実」という言葉を声に出せば出すほど不誠実に感じる。それも、デザイナーや工務店という、元々うさん臭いと思われている立場で言う訳ですから、なおさら怪しい。そんな中、大工が家具をつくる活動「大工の手」 … View More
壊して試す 2023.11.14 建築の設計では、構造計算をすることで建物を建てる前に強さの確認が出来る。椅子の場合はどうかというと、それぞれ構造形態が違うため壊してみないと分からない。つまり破壊検査をして、どの程度耐えられるかを確 … View More
途中が大事 2023.10.14 旭川の家具メーカーと関わり3年が経つ。通常、家具メーカーとデザイナーが出会うと製品を作ることが目的になるが、ここでは製品を作る前の「つくり続けたい気持ち」を育む活動を続けている。今年の活動は「自分た … View More
感覚の定規 2023.09.14 古家を改装している「こいずみ道具店」に、建築家や工務店らしい人が来ると、こそこそとメジャーを取り出し至る所の寸法を計っている。かくいう僕もデザイナーという仕事を目指すために「計る」という行為を学生時 … View More